だいぶ前のデータですが、経済協力開発機構(OECD)が2012年に加盟国に行った、男性と女性の1日あたりの家事に費やす時間、および時間の男女差データでは、日本が25か国中ワースト2位になっています。
なぜ日本は夫と妻の家事時間に差があるのか考えてみました。
家事や育児の負担は女性が多い。
一昔前の「家事育児は女性がやるべき」という価値観がいまだに残っているので、同じように働いていても、家事育児に関しては女性の方が多くの時間を費やしています。
それがわかるのが、経済協力開発機構(OECD)が2012年に加盟国に行った、男性と女性の1日あたりの家事に費やす時間、および時間の男女差データです。
加盟国35か国中、数値の出ている25か国の順位、上から5番目までと下から5番目まで書いてみます。
OECDの平均は、男女差は132分(男性141分/女性273分)になっています。
■世界で最も家事時間の男女差が短い国トップ5
1位:ノルウェー・・・男女差31分(男性184分/女性215分)
2位:スウェーデン・・男女差53分(男性154分/女性207分)
3位:デンマーク・・・男女差56分(男性186分/女性243分)
4位:フィンランド・・男女差73分(男性159分/女性232分)
5位:アメリカ・・・・男女差87分(男性161分/女性248分)
1位のノルウェーでは、父親が10人に9人が育児休暇を取得していると言われています。

■世界で最も家事時間の男女差が長い国トップ5
1位:メキシコ・・・男女差260分(男性113分/女性373分)
2位:日本・・・・・男女差237分(男性62分/女性299分)
3位:ポルトガル・・男女差232分(男性96分/女性328分)
4位:韓国・・・・・男女差182分(男性45分/女性227分)
5位:イタリア・・・男女差180分(男性110分/女性290分)
日本は2番目。
世界的にみても女性の方が家事時間が長く、男性は少ないという結果に。
最近は積極的に育児家事に奮闘している男性も増えましたが、やはり女性の方が負担が大きいのがわかります。
なぜ日本は女性の方が家事時間が長いのか?
まだまだ遅くまで仕事をし、休日にも仕事をする会社も多いです。
家事をもっと積極的にやりたい、子どもも夫婦2人で育てたい、と思う男性もきっといるとは思います。
ですが、したくてもできない状況もあるのではないかと思っています。


実際うちの会社も15年前は、帰るのは19時以降で、全員が最後に集まってから終わっていました。自分の仕事を終わらせ帰りたくても帰れず、ずっと席に座って全員の帰りを待っていました。
これでは、子育てを一緒にやりたくてもできません。
それが変わったのは若い上司になってから。
現在は仕事が終わった者から順に帰ります。有給休暇も前よりもずっと取りやすくなりました。
家庭を顧みなかった時代の上司が定年をし、これからはどんどん世代交代していくうちに、少しづつ働き方も変わっていくのではないかと思っています。
家事も仕事も「効率化」
仕事も労働時間を短くし生産性を落とさないとなると、当然求められるのは「効率化」。
平日の食事作りを効率よくするための、「作りおき」などもそうですよね!
毎日の歯磨き後に洗面台を軽く洗う、なども休みの日の掃除をラクにするため。
このように日々の作業にほんのちょっと、ひと手間かけるだけで、貴重な休日に一日家事をしてヘトヘトになりません。
便利家電を使ったりもしながら、効率よく家事ができるようにしましょう!



